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G

もうそんな季節か……

そう、いくら東北地方とはいえここは本州。
Gの一匹や二匹出現してしかるべきです。

最近では聖域・北海道は札幌(特に都市部)も魔の手に堕ちつつありますしね。

もともと南米の生き物のくせに最近では地球温暖化や冬季期間の暖房などで越冬できるようになってるらしいですからね。

しかたないんですよ、存在するのは。

しかし出現のタイミングが良くなかった。

こちとら「偽物語(下)」を読み終わって若干ローテンションのまま眠ろうと思い、寝る前に「ホットミルクを飲もう」と何の気なしに台所兼脱衣所兼玄関への扉を開けた足元にいるんですもん。
そりゃあビビりますよ。

はるか昔。
怖いものは「右や左に偏っている方々」と「弟の無遠慮な物言いに食ってかかる機嫌の悪い時の親」と「打ちきり」くらいだった頃、その当時の私は平気で連中(偏った方々ではなくG)を平たい棒状のもので殴りとばしていました。
「へへっ、ざまあないぜ!」とどこぞの女の名前の主人公の様にただ暴力をふるっていました。
地球は私ではなくマントルを中心に回っていると、本気でそう思っていたのです。

それがいまや奴の姿を見た瞬間、もうガクブルですよ。
ガクガクブルブルワーワーニャーニャーですよ。
誰も「かわいそかわいそなのです。二パー☆」と言って頭をなでてはくれないのですよ。

合宿中、唯一「対G用最終決戦兵器」として女子部屋への立ち入りを許されていた頃の私が今の私を見たらなんと言うでしょうか。
…………
まあ高校時代は彼女補正やら若さゆえの過ち補正やら人前補正がかかっていましたから。

そんな昔の話より、今は目の前のGです。

取り敢えず、このアパートに越してきて一年目の夏。
Gと初めての邂逅を遂げたあの一晩の出来事以来、私の部屋には殺虫剤が常に2本常駐しています。
常に常駐しています。
その一本を右手で持ち、積年の恨みを晴らすべく噴霧を開始。
まだ寒さの抜けきらない時期だからなのか奴の動きは緩慢で、腰の引けたフォームから繰り出される力任せの攻撃でも難なく撃墜に成功。

ふー……やれやれだぜ。

しかしこんなのは序の口。
奴らが先兵を差し向けてきたということは、第二第三の刺客も現れる可能性があります。
それもかなりの高確率で。

俺たちの冒険はまだ始まったばかり!
本当の戦いはこれからだ!!

-金田二先生の次回作にこうご期待

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